1967年、アメリカ合衆国最高裁判所は「ラヴィング対バージニア州(Loving v. Virginia)」事件において、アメリカの歴史を大きく変える判決を下しました。
判決の内容
この裁判で最高裁判所は、異人種間の結婚を禁じる法律は違憲であるとの結論に達しました。判決では、こうした結婚禁止規定が憲法修正第14条の「法の平等保護条項(Equal Protection Clause)」および「適正手続条項(Due Process Clause)」に違反すると明言されました。
この判決の意義
この判決により、当時アメリカ南部諸州を中心に存在していた異人種間結婚禁止法(反混血法)はすべて無効となりました。リチャード・ラヴィングとミルドレッド・ラヴィングの夫妻が提起したこの訴訟は、公民権運動における重要な転換点となり、誰もが自由に結婚できる権利が基本的人権であることを確立しました。
関連する歴史的判決
なお、公共施設や学校における人種差別の撤廃については、1954年の「ブラウン対教育委員会(Brown v. Board of Education)」判決によって「分離すれども平等」の原則が否定され、公立学校での人種隔離が違憲とされています。ラヴィング対バージニア州事件は、こうした平等を求める流れの中で、婚姻の自由という新たな地平を切り開いた画期的な判例として位置づけられています。