古代メソポタミア文明において、最も早い段階で記録され使用されていた言語は何でしょうか。次の選択肢から考えてみましょう。
メソポタミア最古の言語はどれ?
- シュメール語
- ギリシャ語
- ラテン語
- ブラーフミー文字
正解はシュメール語です。
シュメール語とはどんな言語?
シュメール語は、紀元前4千年紀頃にティグリス川とユーフラテス川に挟まれたメソポタミア地方(現在のイラク周辺)で話されていた言語です。シュメール人が築いた都市文明とともに発展し、人類史上最古の文字記録を残した言語として知られています。
興味深いことに、シュメール語は周辺のセム系諸語ともインド・ヨーロッパ語族とも系統関係が確認されていない「孤立言語」とされています。その起源については今なお多くの謎が残されています。
楔形文字とともに歴史を刻んだ言語
シュメール人は、世界最古の文字体系の一つである楔形文字(くさびがたもじ)を発明しました。当初は粘土板に押し付けた簡素な記号による会計・在庫管理のための記録でしたが、やがて神話、法律、文学など幅広い内容を記すようになりました。『ギルガメシュ叙事詩』の原型となる物語も、この時代のメソポタミアにルーツを持っています。
その後の言語の変遷
紀元前2000年頃になると、セム系のアッカド語が話される人々の勢力が拡大し、メソポタミアの共通語としての地位を確立していきました。シュメール語は次第に日常会話では使われなくなりましたが、宗教儀式や学問の分野では古典的な文語として長く存続し、バビロニアやアッシリアの時代まで書き言葉として受け継がれました。
まとめ
メソポタミアで最古に使われた言語はシュメール語です。ギリシャ語やラテン語ははるかに後の時代に成立した言語であり、ブラーフミー文字は古代インドで用いられた文字体系であるため、いずれも該当しません。シュメール語と楔形文字の発明は、文字による歴史の始まりを象徴する重要な出来事といえるでしょう。