アジアの歴史

ウパニシャッドはいくつある?数は108!その意味と主要なウパニシャッドを解説

ウパニシャッドの数はいくつ?

ウパニシャッドの総数は、伝統的に108とされています。

ウパニシャッドとは何か

ウパニシャッド(Upaniṣad)は、古代インドで成立したヒンドゥー教の哲学・宗教文献の総称です。サンスクリット語で「近くに座る」ことを意味する語に由来し、師匠のそばに座って弟子が秘儀的な教えを口伝で学んだことにちなんでいます。

ウパニシャッドはヴェーダ文学の最終部に位置づけられるため「ヴェーダーンタ(ヴェーダの終わり)」とも呼ばれます。ブラフマン(宇宙の根本原理)とアートマン(個我・自我)の本質やその同一性を説いており、インド哲学の中核をなす重要な思想書です。

なぜ108なのか

108という数字は、インドにおいて古来より神聖な数とされてきました。ヒンドゥー教や仏教で用いられる数珠の玉の数が108個であることはよく知られており、宇宙の完全性や全体性を象徴する数字と考えられています。

ただし、実際に現存するウパニシャッドのテキストは200以上とも言われており、時代や学派によって数え方に幅があります。「ムクティカー」と呼ばれる解脱をもたらす文献のリストに108のウパニシャッドが列挙されたことが、この数字の由来とされています。

主要なウパニシャッド

数多くのウパニシャッドの中でも、特に重要視されるのが以下の「主要ウパニシャッド」です。

  • イーシャー・ウパニシャッド(Īśa)
  • ケーナ・ウパニシャッド(Kena)
  • カタ・ウパニシャッド(Kaṭha)
  • プラシュナ・ウパニシャッド(Praśna)
  • ムンダカ・ウパニシャッド(Muṇḍaka)
  • マーンドゥーキヤ・ウパニシャッド(Māṇḍūkya)
  • タイッティリーヤ・ウパニシャッド(Taittirīya)
  • アイタレーヤ・ウパニシャッド(Aitareya)
  • チャーンドーギヤ・ウパニシャッド(Chāndogya)
  • ブリハダーラニヤカ・ウパニシャッド(Bṛhadāraṇyaka)

これらは比較的古い時期に成立したもので、シャンカラをはじめとする著名な哲学者が注釈を残したことでも知られています。中でも『チャーンドーギヤ・ウパニシャッド』と『ブリハダーラニヤカ・ウパニシャッド』は、最も古く最も長大な二大ウパニシャッドとされています。

まとめ

ウパニシャッドの数は伝統的に108とされています。108はインドで神聖視される特別な数字であり、現存するテキストの数や解釈には幅があるものの、試験や一般常識としては「108」が正解として広く認識されています。