アジアの歴史

米国初期の外交政策は「同盟関係のもつれを避けること」だったのか?

はい、アメリカ合衆国建国当初の外交政策の基本方針は、「同盟関係のもつれ(entangling alliances)を避けること」でした。

ジョージ・ワシントンの告別演説

この方針を明確に示したのは、初代大統領ジョージ・ワシントンです。1796年に大統領職を退く際に発表した有名な「告別演説」の中で、彼はヨーロッパ諸国との恒久的な同盟に深く関与することへの警戒を訴えました。当時のヨーロッパは戦争や政変が絶えなかったため、新興国家であるアメリカが大国同士の対立に巻き込まれることは、独立直後の国にとって大きな危険だと考えられたのです。

歴代大統領に受け継がれた方針

ワシントンが提唱したこの非同盟・中立路線は、その後の歴代大統領によって長年にわたり踏襲されました。この考え方は、後に1823年のモンロー主義へと発展し、19世紀から20世紀初頭にかけてのアメリカ外交の基調となる「孤立主義」の伝統の源流となりました。

政策の根底にある思想

この政策の背後には、次のような考えがありました。

  • アメリカは自国の内政と経済的な発展に専念すべきである
  • 他国間の紛争や戦争に不必要に介入することを避ける
  • 恒久的な同盟よりも、自由な貿易関係を中心とした対外関係を重視する

まとめ

つまり、米国初期の外交政策とは、ヨーロッパの権力政治から距離を置き、同盟のもつれを回避しながら国内の成長に力を注ぐという、慎重かつ現実的な路線だったのです。