サウジアラビアは、中東の多くの国々とは異なり、欧米列強による植民地支配を経験したことがありません。エジプトやシリア、イラクなどがイギリスやフランスの委任統治下に置かれた一方で、サウジアラビアは外来勢力による直接支配を受けることなく、独自の歴史を歩んできました。
18世紀半ばからのサウド家による統治
サウジアラビアは18世紀半ば以降、主にアラビア半島出身の王朝によって統治されてきました。中でも中心的な役割を果たしてきたのがサウド家(アル・サウード家)です。1744年、ムハンマド・イブン・サウードが宗教改革者ムハンマド・イブン・アブドゥルワッハーブと同盟を結び、第一次サウード王国が成立しました。
その後、第一次王国はオスマン帝国の軍事介入により崩壊しましたが、19世紀には第二次サウード王国として復活を果たします。1902年にはアブドゥルアズィーズ・イブン・サウード(イブン・サウード)がリヤドを奪還し、周辺地域を次々と統合していきました。
1932年、現代サウジアラビア王国の誕生
1932年9月23日、イブン・サウードはネジュドやヒジャーズなどの諸地域を統一し、現在のサウジアラビア王国を正式に建国しました。以来、サウド家による世襲統治が続いており、国王は代々サウド家の一族から選出されています。
まとめ
サウジアラビアを植民地にした国は存在しません。同国は建国以来、外国の勢力ではなく、サウド家をはじめとするアラビア半島土着の王朝によって統治されてきた、世界でも珍しい歴史を持つ国なのです。