日本の建国は、伝説上の初代天皇とされる神武天皇(じんむてんのう)による即位の年、紀元前660年とされています。この日付は『日本書紀』などの古い歴史書に基づくもので、現在でも2月11日の「建国記念の日」はこの伝承に由来しています。
神武天皇と建国神話
神武天皇は、天照大神の子孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の孫にあたり、九州の日向(宮崎県一帯)から東征を行い、大和地方(現在の奈良県)を平定して即位したと伝えられています。ただし、これらの記述は後世に編纂されたものであり、考古学的な裏付けがある事実というよりは、神話・伝説として理解されています。
さらにさかのぼる日本の歴史
一方、国家としての原型をたどると、はるかに古い時代にまで遡ることができます。弥生時代(紀元前300年頃~紀元後300年頃)には、大陸から稲作(水田耕作)や金属器の技術が日本列島にもたらされました。この技術革新により農業生産が飛躍的に向上し、集落が発展し、やがて地域を統べる首長層が登場しました。
こうした社会の変化を経て、各地の豪族たちが連合する形で政治的なまとまりが形成され、3世紀頃には古墳文化を担う大和政権へとつながっていったと考えられています。
まとめ
「日本の誕生」を伝説上の建国と捉えるなら紀元前660年の神武天皇即位、実質的な国家の起源を探るなら稲作と金属器がもたらされた弥生時代、というように、答えは視点によって異なります。いずれにしても、日本の歴史は数千年にわたる長い歩みの中で形づくられてきたのです。