2022年時点で、核兵器を保有しているとされる国は世界に9カ国あります。これらの国々は、国際的な条約への加盟状況や核開発の歴史によって、「公式の核保有国」と「非公式の核保有国」に分けられます。
NPTで正式に核保有を認められている5カ国
核不拡散条約(NPT)では、1967年1月1日以前に核実験を行った国を「核兵器国」として位置づけています。以下の5カ国が該当し、国際的に正式な核保有国として認められています。
- アメリカ合衆国 — 世界で初めて核兵器を開発・使用した国
- ロシア — ソ連の核戦力を継承し、世界最大級の核戦力を保有
- イギリス — 1952年に核実験に成功した欧州の核保有国
- フランス — 1960年に核実験を実施し、独自の核抑止力を構築
- 中国 — 1964年の核実験以降、核大国としての地位を確立
非公式または条約外の核保有国
一方、NPTに加盟していないか、加盟後に核開発を進めた以下の国々も核兵器を保有していると考えられています。
- インド — NPT非加盟。1974年に初の核実験を実施
- パキスタン — NPT非加盟。インドに対抗して1998年に核実験を実施
- 北朝鮮 — 2003年にNPTを脱退し、2006年以降たびたび核実験を実施
- イスラエル — 公式には核保有を一切認めていませんが、国際的には核兵器を保有していると広く推定されています
世界の核弾頭数の現状
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)などの調査によると、世界の核弾頭の総数は約12,000発前後とされ、その大半をロシアとアメリカが占めています。冷戦期には約70,000発まで増加しましたが、軍縮交渉により大幅に削減されてきました。それでもなお、現存する核兵器は人類を何度も滅ぼしうる破壊力を持っており、核軍縮と核不拡散は国際社会の重要な課題であり続けています。