サーンバージー・マハーラージ(Sambhaji Maharaj)は、マラーター帝国の創設者であるシヴァージー・マハーラージの長男であり、同帝国の第2代チャトラパティ(皇帝)として知られる人物です。彼の死は、インド史上最も悲劇的かつ印象的な出来事の一つとされています。
1689年、運命の捕縛
1689年、ムガル帝国との戦いの中で、サーンバージーはコンカン地方のサンガメーシュワルにおいてムガル軍によって捕らえられました。彼を捕縛したのは、ムガル皇帝アウラングゼーブが派遣した将軍ムカッラブ・ハーン率いる部隊です。
アウラングゼーブ帝との対決
捕らえられたサーンバージーは、第6代ムガル皇帝アウラングゼーブの前に引き出されました。伝えられるところによれば、アウラングゼーブはイスラム教への改宗と要塞情報の提供と引き換えに助命を提案しましたが、サーンバージーはこれを断固として拒否しました。
凄惨な処刑
1689年3月11日、サーンバージーは激しい拷問の末に処刑されました。舌を切り取られ、身体を切断されるという極めて残忍な方法だったと伝えられています。こうして彼は、わずか33歳という若さでこの世を去りました。
歴史に刻まれた遺産
サーンバージーの壮絶な最期は、マラーターの人々にとって抵抗の象徴となり、彼は「ダルマヴィール(信仰の英雄)」と称えられています。彼の犠牲は、後のマラーター帝国の復興と拡大へとつながる大きな原動力となったのです。