ノースカロライナ州とサウスカロライナ州には、特定の「一人の創設者」は存在しません。この2つの州は、複数の開拓者や入植者、そしてイギリス王室の関与によって、長い歳月をかけて形作られた土地だからです。
単一の創設者がいない理由
現在のノースカロライナ州およびサウスカロライナ州の領域は、もともとそれぞれ別の植民地の一部でした。具体的には、ノースカロライナの地域は当初バージニア植民地の領域の一部であり、サウスカロライナの地域はカロライナ植民地の領域に含まれていました。
カロライナ植民地の成立
1663年、イングランド王チャールズ2世は、王政復古への貢献に対する報酬として、8人の貴族(ローズ・プロプリエターズ、いわゆる「領主たち」)に北米南部の広大な土地を与えました。これが「カロライナ植民地」の始まりです。このため、カロライナ植民地の「創設者」と呼ばれる場合は、この8人の領主たちを指すことが一般的です。
南北への分割
カロライナ植民地は広大すぎたため、北部(アルベマール地区)と南部(チャールストン周辺)では政治や経済の実情が大きく異なっていました。やがて両地域は別々の総督を置くようになり、1712年頃に正式にノースカロライナとサウスカロライナへと分割されました。その後、1729年には領主たちが権利を王室に売却し、両カロライナはともにイギリス王室直轄の「王領植民地」となりました。
まとめ
つまり、ノースカロライナ州とサウスカロライナ州は、一人の人物が築いたものではなく、バージニア植民地とカロライナ植民地という二つの植民地領域から発展し、多くの入植者と歴史的な経緯を経て現在の姿になったのです。「誰が創設したのか」という問いに対する答えは、単一の名前ではなく、こうした複雑な植民地の歴史の中にあります。