1861年から1865年にかけて続いたアメリカ南北戦争は、アメリカ史上最も多くの犠牲者を出した戦争として知られています。当時の人口規模を考えると、その損失の大きさは計り知れません。ここでは、北軍(連邦側)と南軍(南部連合側)それぞれの死者数を、死因別に詳しく見ていきましょう。
北軍(Union)の死者数
北軍の死者数は以下のように分類されます。
- 戦死:140,414人
- 負傷がもとでの死亡:224,097人
- 病死:186,216人
- 南軍の捕虜収容所での死亡:30,163人
- 事故およびその他の原因による死亡:12,328人
北軍の総死者数:613,225人
南軍(Confederate)の死者数
一方、南軍の記録は北軍ほど正確には残されていませんが、推定では以下のような内訳となっています。
- 戦死:約94,000人
- 負傷がもとでの死亡:約164,000人
- 病死:約258,000人
- 北軍の捕虜収容所での死亡:約31,000人
- 事故およびその他の原因による死亡:約10,000人
南軍の総死者数:約613,000人
両軍の損失からわかること
興味深いことに、北軍と南軍の総死者数はほぼ同数(約61万人ずつ)と推定されています。また、注目すべき点として、戦場で直接命を落とした兵士よりも、負傷や病気によって亡くなった兵士の方がはるかに多いことが挙げられます。これは当時の医療技術や衛生環境が未発達だったことを物語っています。
なお、近年の歴史学研究では、これらの数字を見直し、実際の総死者数は65万人から85万人に上る可能性があるとも指摘されています。いずれにせよ、南北戦争がアメリカ社会に与えた傷跡の深さを示す数字といえるでしょう。