北米の歴史

世界初のGUIブラウザを開発したのは誰?「WorldWideWeb」の誕生秘話

世界初のGUIブラウザはティム・バーナーズ=リーが開発した

世界初のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を持つWebブラウザは、1991年にCERN(欧州原子核研究機構)で、イギリスの計算機科学者ティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)率いるチームによって開発されました。その名も「WorldWideWeb」です。

このブラウザは、当時スティーブ・ジョブズが創業したNeXT社のコンピュータプラットフォーム(NeXTSTEP)上で動作するように作られました。バーナーズ=リーは1989年にWorld Wide Webの概念を提唱し、その実現のためにこのブラウザを自らの手でコーディングしました。

単なる閲覧ツールにとどまらない画期的な設計

WorldWideWebの特筆すべき点は、単にWebページを表示するだけでなく、編集機能(WYSIWYGエディタ)も兼ね備えていたことです。つまり、ユーザーはブラウザ上で直接ハイパーテキスト文書を作成・編集できる、まさにWebの本来の姿を実現したツールでした。

後継ブラウザへの道

後に、Web(World Wide Web)という言葉との混同を避けるため、このブラウザは「Nexus」と改名されました。また、より多くのプラットフォームで利用できるように、1991年にはテキストベースの「ラインモードブラウザ」も公開され、Webの普及が本格的に始まりました。

こうして誕生した最初のGUIブラウザは、今日私たちが日常的に使っているChromeやSafari、Firefoxといったブラウザの原点となる、歴史的に非常に重要なソフトウェアなのです。