アメリカ合衆国の建国の理念を支えているのが、「譲渡不能な権利(unalienable rights)」という考え方です。本記事では、独立宣言に掲げられた3つの基本的な権利と、憲法修正第9条が示す権利の捉え方についてわかりやすく解説します。
独立宣言に明記された3つの譲渡不能な権利
1776年に採択されたアメリカ独立宣言には、すべての人が生まれながらにして持ち、誰にも奪うことのできない権利として、以下の3つが列挙されています。
- 生命(Life)
- 自由(Liberty)
- 幸福の追求(Pursuit of Happiness)
これらの権利は、政府や他人から剥奪されることのない、人間の尊厳そのものに根ざした基本的な権利と位置づけられています。
憲法修正第9条の内容とは?
アメリカ合衆国憲法修正第9条には、次のように規定されています。
「憲法に列挙された一定の権利は、人民が保有する他の権利を否定し、あるいは軽視するものと解釈してはならない。」
修正第9条が意味すること
この条文が示しているのは、憲法に明記されている権利だけがアメリカ国民の権利ではないという点です。
憲法本文や権利章典に具体的に列挙されていない権利であっても、それらは依然として国民に留保されており、政府によって保護されるべきものとされます。修正第9条は、憲法に書かれた権利はあくまで国民が持つ権利の一部であり、明文化されていない重要な権利も存在することを確認する役割を果たしています。
まとめ
独立宣言は「生命・自由・幸福の追求」を譲渡不能な権利として掲げ、憲法修正第9条は、憲法に列挙されていない権利もまた国民に留保されていることを明言しています。この2つは、アメリカにおける基本的人権の考え方を支える重要な柱となっているのです。