ベンジャミン・フランクリンが生涯愛した3つのもの
アメリカ建国の父の一人であり、科学者・発明家・外交官・著述家として多方面で活躍したベンジャミン・フランクリン(1706年〜1790年)。彼の人生を貫いていたのは、次の3つの情熱でした。
1. 読書と学問への情熱
フランクリンは正規の教育をほとんど受けなかったにもかかわらず、貪欲な読書家であり、独学によって幅広い知識を身につけた人物です。1731年にはフィラデルフィアに「図書会社(Library Company of Philadelphia)」を設立し、会員制の貸出図書館という当時としては画期的な仕組みを作り上げました。これはアメリカにおける図書館文化の先駆けとなりました。さらに、ペンシルベニア大学の創設にも尽力するなど、教育の普及に生涯を捧げました。
2. 科学と発明への探究心
フランクリンは多作な発明家・科学者でもありました。特に有名なのが電気に関する実験で、凧を用いた実験により、雷が電気現象であることを実証しました。この研究から生まれたのが「避雷針」です。そのほかにも、遠近両用眼鏡、フランクリン・ストーブ(効率的な暖炉)、ガラス琴など、数多くの発明を世に送り出しています。なお、彼は発明に対して特許を取得せず、無償で公開したことでも知られています。
3. 公共への貢献と政治活動
フランクリンは生涯を通じて公共の事柄に積極的に関わり続けました。ペンシルベニア州議会議員として活躍した後、大陸会議や憲法制定会議に参加し、アメリカ独立宣言の起草にも関与しました。また、優れた外交官としてフランスとの交渉を担当し、アメリカ独立戦争を終結させたパリ条約(1783年)の締結に大きく貢献しました。
読書と学び、科学と発明、そして公共への奉仕――この3つの情熱こそが、フランクリンを「最初のアメリカ人」と称される偉人へと導いたのです。