アメリカ南北戦争(1861年~1865年)の時代、敵対する両陣営の兵士たちは、それぞれ特徴的な俗称で呼ばれていました。北部(連邦側)の兵士は「ヤンキー(Yankees)」または「フェデラル(Federals)」、南部(同盟側)の兵士は「リベル(Rebels)」または「コンフェデレート(Confederates)」と呼ばれるのが一般的でした。
北部軍を表す俗語:「ヤンキー」と「フェデラル」
「ヤンキー(Yankee)」は、もともとニューイングランド地方出身のアメリカ人を指す言葉でしたが、南北戦争中には北部軍全体を指す呼び名として定着しました。南部の人々は、この言葉をしばしば軽蔑的なニュアンスを込めて使用しました。
一方、「フェデラル(Federal)」は「連邦政府軍」を意味する言葉です。北部軍が合衆国(連邦)政府の正規軍であったことから、この名称が公式・非公式を問わず広く使われるようになりました。
南部軍を表す俗語:「リベル」と「コンフェデレート」
「リベル(Rebel)」は日本語で「反逆者」を意味し、連邦からの脱退を図った南部の人々に対して北部側が用いた呼称です。興味深いことに、南部側自身もこの言葉を誇りをもって受け入れ、戦時中には「リベル」を自称する歌やスローガンが数多く生まれました。
「コンフェデレート(Confederate)」は、南部諸州が結成した「アメリカ連合国(Confederate States of America)」の軍隊に属することに由来する、より正式な呼称です。当時の公文書や新聞でも頻繁に使用されていました。
現代にも残るこれらの言葉
南北戦争が終結して150年以上が経過した現在でも、「ヤンキー」はアメリカ北部出身者を指す言葉として、また有名野球チーム「ニューヨーク・ヤンキース」の名称などとして親しまれています。一方、「リベル」や「コンフェデレート」という言葉は、南部の歴史や文化と深く結びついた表現であり、その扱いをめぐって現代のアメリカ社会でも議論が続いています。