最初の10の憲法修正条項の名称とは?
アメリカ合衆国憲法の最初の10の修正条項は、「権利章典」(Bill of Rights)と呼ばれています。1791年12月15日に採択され、市民の基本的な権利と自由を国家権力から守るために制定されました。
権利章典は、1787年に制定された当初の合衆国憲法に対し、個人の自由が十分に保障されていないという反連邦派の批判に応える形で、ジェームズ・マディソンを中心に起草されたものです。
権利章典を構成する10の修正条項
第1条:信教・言論・集会の自由
言論の自由、宗教の自由、報道の自由、平和的に集会する自由、政府への請願権などを保障します。
第2条:武器を所持する権利
自由な州を守るための民兵の必要性に鑑み、人民が武器を所持する権利を侵害してはならないとしています。
第3条:兵士の宿営の拒否
平時においては、所有者の同意なく兵士を民家に宿営させることはできないと定めています。
第4条:不当な捜索・押収からの保護
正当な理由や令状のない、不当な捜索や押収から身柄および財産を保護します。
第5条:法の適正手続の保障
法の適正手続を受ける権利、自己に不利益な供述を強制されない権利(黙秘権)、同一の罪で二度裁かれない権利(二重の危険の禁止)などを保障します。
第6条:迅速かつ公開の裁判を受ける権利
刑事被告人には、迅速かつ公開の裁判、公正な陪審員による裁判、証人と対面して尋問する権利、弁護人の援助を受ける権利が保障されます。
第7条:民事事件における陪審裁判
一定額を超える民事訴訟において、陪審員による裁判を受ける権利を保障します。
第8条:過大な保釈金・残酷で異常な刑罰の禁止
過大な保釈金や過大な罰金の賦課、残酷かつ異常な刑罰を禁止しています。
第9条:人民が保持するその他の権利
憲法に明記されていない権利であっても、人民が保持しているものと解釈されることを定めています。
第10条:州および人民に留保される権限
憲法が連邦政府に委任せず、州に禁止してもいない権限は、各州または人民に留保されます。
権利章典の歴史的意義
権利章典は、言論の自由や法の適正手続といった現代の民主主義における基本原則を初めて成文化した点で、極めて重要な意味を持っています。200年以上経った今日でも、アメリカにおける個人の自由を守る基盤として機能し続けており、世界 many 国の憲法にも大きな影響を与えてきました。