北米の歴史

第一次世界大戦当時、機関銃はいくらだった?主要6機種の価格を徹底解説

第一次世界大戦(1914年~1918年)は、機関銃が戦場の主役となった最初の大規模な紛争でした。当時の機関銃の価格は、銃の種類や製造メーカー、採用した国によって大きく異なり、各国軍の調達コストにも大きな差がありました。ここでは、大戦中に実際に使用された代表的な機関銃と、その概算価格を紹介します。

第一次世界大戦で使われた主な機関銃と価格

1. ルイス軽機関銃(イギリス)

約60~70ポンド。空冷式で比較的軽量な設計が特徴の軽機関銃で、歩兵部隊や航空機搭載用としても広く活躍しました。

2. ヴィッカース重機関銃(イギリス)

約100~120ポンド。水冷式の重機関銃で、高い信頼性と持続射撃能力を誇り、イギリス軍の主力として長期間運用されました。

3. MG08(ドイツ)

約5,000マルク。マキシム機関銃をベースに開発されたドイツ軍の標準的な重機関銃で、塹壕戦において圧倒的な火力を発揮しました。

4. オチキスM1914(フランス)

約5,000~6,000フラン。ガス作動方式を採用したフランス軍の制式重機関銃で、堅牢さが評価されていました。

5. ブローニング自動小銃(BAR)(アメリカ)

約600~700ドル。分隊支援火器として開発され、アメリカ軍が参戦した大戦末期に実戦投入されました。

6. マキシム機関銃(ロシア)

約2,500~3,000ルーブル。ロシア帝国軍ではM1910として国産化され、冬季戦でも使用可能なソリ付き架台とともに配備されました。

価格から見えるもの

これらの価格はあくまで概算であり、具体的な型番や生産時期、製造コスト、軍との契約条件などによって変動しました。また、戦争の長期化に伴うインフレーションや資材不足の影響を受け、実際の調達価格は戦争中も変化していったと考えられます。

現在の貨幣価値に換算すると、いずれも1丁あたり数十万円から数百万円相当となる高価な兵器でした。それだけに、各国は大量生産によるコスト削減に努め、機関銃は「量産される殺傷力」として第一次世界大戦の様相を決定づける存在となったのです。