北米の歴史

メイソン・ディクソン線はニュージャージー州を通るのか?正確な位置と歴史を解説

メイソン・ディクソン線とは?

メイソン・ディクソン線(メイソン=ディクソン・ライン)とは、アメリカ合衆国におけるペンシルベニア州とメリーランド州の境界線として引かれた測量線のことです。1763年から1767年にかけて、イギリスの天文学者であるチャールズ・メイソン(Charles Mason)とジェレマイア・ディクソン(Jeremiah Dixon)の二人によって精密に測量されました。

当初は、植民地時代から続いていたペンシルベニア植民地とメリーランド植民地の間の領土紛争を解決するために引かれた、単なる行政上の境界線でした。

ニュージャージー州は通っていない

結論から述べると、メイソン・ディクソン線はニュージャージー州を越えません。この線は主にペンシルベニア州の南側の境界として機能し、デラウェア州の一部にも及んでいますが、東隣のニュージャージー州まで達することはありません。

歴史的な意義

メイソン・ディクソン線が広く知られるようになったのは、19世紀に入ってからのことです。奴隷制をめぐる南北対立が深まる中、この線は「自由州」と「奴隷州」を分かつ南北の境界線として象徴的に捉えられるようになりました。現在でも、「メイソン・ディクソン線」という言葉は、アメリカの北部と南部を分ける文化的・歴史的な境界を指す表現として使われています。