結論:アメリカも第一次世界大戦で徴兵制を実施した
はい。第一次世界大戦において、アメリカ合衆国は徴兵制(選抜徴兵制)を採用しました。1917年に制定された「選抜徴兵法(Selective Service Act of 1917)」により、18歳から45歳までの男性市民および在留外国人に対し、軍務に就く可能性のある者としての登録が義務付けられました。
1917年選抜徴兵法とは
アメリカが1917年4月に連合国側として参戦すると、志願兵だけでは必要な兵力を確保できないことが明らかになりました。そこでウィルソン政権は同年5月に選抜徴兵法を成立させ、全国規模の登録・抽選制度を導入しました。
対象となったのは、18歳から45歳までの男性市民と在留外国人です。当初の対象年齢は21歳から30歳まででしたが、翌1918年の法改正により対象範囲が拡大されました。
登録者数と実際の動員規模
この制度のもとで、約2,400万人もの男性が徴兵登録を行いました。そのうち、抽選によって選ばれ実際に軍隊へ入隊したのは約280万人とされています。徴兵兵士はアメリカ遠征軍(AEF)の中核を担い、ヨーロッパ西部戦線へ送られました。
歴史的意義とその後への影響
南北戦争期の徴兵をめぐっては強い反発や暴動が起きた経緯がありましたが、第一次世界大戦時の選抜徴兵制は比較的円滑に機能しました。この制度の枠組みは、1940年の「選抜訓練勤務法」以降の第二次世界大戦や冷戦期にも引き継がれ、20世紀アメリカにおける徴兵制度の基礎となりました。