北米の歴史

アンガス牛はどのようにしてアメリカに渡ったのか?その歴史をたどる

アンガス牛が初めてアメリカ合衆国の地を踏んだのは、1873年のことです。カンザス州ビクトリアのジョージ・グラント(George Grant)という牧場主が、スコットランドから雄牛1頭と雌牛4頭を輸入したのが始まりでした。彼の群れはたちまち国内で最も成功したものの一つとなり、これを目にした他の牧場主たちも次々とアンガス牛の輸入を開始。こうしてアンガス種は、アメリカで最も人気のある肉牛品種の一つへと急速に成長していったのです。

アンガス牛がアメリカに定着するまでの年表

ここでは、アンガス牛がアメリカに渡り、広く普及していくまでの歩みを時系列でご紹介します。

1873年:最初の輸入

ジョージ・グラントが、スコットランドから雄牛1頭と雌牛4頭をカンザス州ビクトリアへ持ち込みます。これがアンガス牛のアメリカ上陸第一号となりました。

1880年代:他の牧場主による輸入の拡大

グラントの成功に刺激を受けた他の牧場主たちが、続々とスコットランドからアンガス牛を輸入し始めます。

1883年:アメリカン・アンガス協会の設立

品種の改良と普及を目的として、American Angus Association(アメリカン・アンガス協会)が設立されました。この協会は現在でも世界最大級の牛の品種登録団体として知られています。

1900年:飼育頭数10万頭を突破

この頃には、アメリカ国内のアンガス牛の頭数が10万頭を超え、品種として確固たる地位を築きつつありました。

1920年代:アメリカを代表する肉牛品種へ

アンガス牛は、アメリカで最も人気のある肉用牛品種の座に就きます。霜降り肉の質の高さや育てやすさが評価された結果といわれています。

1940年代:海外への輸出が本格化

アメリカで確立されたアンガス牛は、カナダやメキシコ、南米諸国などへと輸出され、世界的な品種への道を歩み始めます。

現在:世界有数の人気肉牛品種に

今日では、アンガス牛は世界中で最も人気のある肉牛品種の一つとなっています。「アンガスビーフ」のブランド名で高級牛肉として親しまれ、日本でもステーキやハンバーガーなど幅広い料理で楽しまれています。

まとめ

わずか5頭の牛から始まったアンガス牛の歴史は、一人の牧場主の先見性と、品種そのものの優れた資質によって、150年余りで世界的な規模へと発展しました。スコットランド生まれのこの黒毛の牛が、今後も食卓を彩り続けることは間違いないでしょう。