北米の歴史

1776年の大陸通貨コインの価値はいくら?実は存在しない理由を解説

1776年の「大陸通貨コイン」は存在しない

結論からお伝えすると、1776年に発行された「大陸通貨(コンチネンタル・カレンシー)」の硬貨は存在しません。大陸通貨とは、アメリカ独立戦争中に大陸会議が発行した紙幣であり、金属貨幣として鋳造されたものではないためです。

大陸通貨とはどんなお金だったのか

大陸通貨は、1775年から1779年頃にかけて、イギリス本国との関係が断たれた13植民地が戦争費用を賄うために発行した法定紙幣です。しかし、必要以上に乱発された結果、深刻なインフレーションが発生しました。このことから、当時のアメリカには「大陸紙幣ほど価値がない(not worth a Continental)」という皮肉な言い回しが生まれたとも言われています。

「1776 Continental Dollar」と呼ばれる硬貨について

一方で、コレクターの間で知られる「1776 Continental Dollar」というパターン硬貨(試作品)やメダルは実際に存在します。ピューター製・真鍮製・銀製などがあり、ベンジャミン・フランクリンがデザインに関わったとされる説もあります。

ただしこれらは、流通を目的として政府が正式に鋳造した硬貨ではありません。試作品あるいは記念的な性格の強いものであり、「当時の流通硬貨」としての歴史的な位置づけは持っていません。それでも希少性が高いため、オークションやオークションハウスでは高額で取引されることがあります。

手元に該当品がある場合の確認ポイント

1776年と刻まれた硬貨や紙幣をお持ちの場合は、次の点を確認するとよいでしょう。

  • 紙幣の場合:大陸通貨そのものであれば、保存状態(ピン止め跡や破損の有無)によって評価額が大きく変わります。
  • 硬貨の場合:素材(ピューター・真鍮・銀)、直径、デザインの細部を確認し、信頼できる鑑定機関や専門ディーラーに相談することをおすすめします。

模造品も多いため、自己判断での売却前に専門家による鑑定を受けるのが安全です。