北米の歴史

エイブラハム・リンカーンが5セント硬貨(ニッケル)ではなく1セント硬貨に描かれているのはなぜ?

リンカーンの肖像があるのは1セント硬貨(ペニー)

エイブラハム・リンカーンの肖像が描かれているのは、アメリカの1セント硬貨です。この硬貨は、アメリカでは一般的に「ペニー」という愛称で呼ばれています。つまり、「セント」と「ペニー」は実は同じ硬貨を指す言葉であり、別々の硬貨というわけではありません。

一方、5セント硬貨として知られる「ニッケル」には、初代財務長官を務めた後、第3代大統領となったトーマス・ジェファーソンの肖像が描かれています。

1セント硬貨にリンカーンが選ばれた経緯

リンカーンの肖像が1セント硬貨に登場したのは1909年のことです。これは彼の生誕100周年を記念したもので、実際の人物を描いたアメリカの流通硬貨としては初めての試みでした。

  • 表面:リンカーンの横顔の肖像
  • 裏面:当初は小麦の穂(1909〜1958年)、その後はリンカーン記念館(1959年〜)、2009年以降は記念デザインが随時採用

5セント硬貨(ニッケル)との違い

ニッケルには1938年からジェファーソンの肖像が使われており、長らく裏面には彼の邸宅「モンティチェロ」が描かれてきました。素材にニッケルが含まれることからこの名称が定着しています。

まとめると、リンカーンは1セント硬貨(ペニー)の顔であり、5セント硬貨(ニッケル)の顔はジェファーソンです。両者は異なる額面の硬貨にそれぞれ起用されているのです。