北米の歴史

米ドルがアメリカの公式通貨となったのはいつ?1792年貨幣法の歴史を解説

アメリカ合衆国ドル(米ドル)がアメリカの公式通貨として制定されたのは、1792年です。この年、連邦議会で「1792年貨幣法(Coinage Act of 1792)」が可決され、新興国家だったアメリカ合衆国に初めて統一された通貨制度が導入されました。

1792年貨幣法とは

1792年貨幣法は、アメリカ合衆国の通貨制度の礎を築いた歴史的な法律です。この法律によって、主に以下のことが定められました。

  • ドルをアメリカ合衆国の基本通貨単位とすること
  • フィラデルフィアに合衆国造幣局(U.S. Mint)を設立すること
  • 金と銀の両方を貨幣素材とする複本位制の採用
  • 1ドルあたりの金・銀の含有量の規定

「ドル」という名称の由来

「ドル」という通貨名は、16世紀にボヘミア(現在のチェコ)のヨアヒムスタール地方で鋳造された銀貨「ターラー(Thaler)」に由来すると言われています。また、スペイン製の8レアル銀貨は「スペインドル」と呼ばれ、当時の北米植民地で広く流通していました。こうした背景から、独立後のアメリカでも「ドル」が通貨単位として採用されることになりました。

まとめ

米ドルは1792年の貨幣法の成立により、アメリカ合衆国の公式通貨となりました。その後、米ドルはアメリカ経済の成長とともに国際的な信頼を獲得し、20世紀以降は世界経済における基軸通貨として、国際取引や各国の外貨準備の中核を担うまでに発展しました。