インディアナ州出身者を指す言葉「フージャー(Hoosier)」。その中には、アメリカの歴史の転換点となった激動の時代に活躍し、国家の行方を左右した人物が少なくありません。今回は、特に重要な役割を果たした2人の著名なフージャーを紹介します。
オリバー・P・モートン(Oliver P. Morton)
モートンは南北戦争中にインディアナ州の第14代知事を務め、北軍(ユニオン)を断固として支持した指導者でした。州を挙げての戦争遂行を主導し、インディアナ州志願兵連隊の編成と装備において中心的な役割を果たしました。数千人規模の兵士を前線へ送り出す体制を整え、北部有数の「戦争知事(War Governor)」として高い評価を受けています。
さらにモートンは、奴隷制廃止の強力な推進者でもありました。エイブラハム・リンカーン大統領の方針を一貫して支え、戦時中のインディアナ州政治を牽引した人物として歴史に名を刻んでいます。
ジョージ・ロジャース・クラーク(George Rogers Clark)
クラークは、独立戦争期に北西領土(Northwest Territory)で活躍した軍指導者です。その最大の功績とされるのが、1779年のサックヴィル砦(Fort Sackville、現在のインディアナ州ビンセンズ)の占領でした。
この勝利により、アメリカ側は西部辺境の広大な地域を確保することに成功します。クラークの戦いは、後にインディアナ州の誕生へとつながる重要な基石となり、彼は「インディアナ開拓の父」とも称されています。
まとめ
南北戦争を支えた知事オリバー・P・モートン、そして独立戦争で西部辺境を切り拓いたジョージ・ロジャース・クラーク。時代こそ異なるものの、この2人はそれぞれの激動期において、インディアナ州ひいてはアメリカ合衆国の未来を形作った、記憶されるべき著名なフージャーです。