北米の歴史

1943年のアメリカで人種対立が依然として深刻な問題だったことを示す出来事とは?

ズートスーツ暴動

1943年6月、カリフォルニア州ロサンゼルスで「ズートスーツ暴動」と呼ばれる一連の騒乱が発生しました。この暴動は、白人の軍人とメキシコ系アメリカ人の若者との間にあった緊張関係が引き金となったものです。

暴動では、派手な「ズートスーツ」を着ていたメキシコ系アメリカ人が軍人らに襲撃・嫌がらせを受け、負傷者や逮捕者が出るほか、財産への損害も発生しました。この事件は、戦時中のアメリカ社会に潜んでいた人種間の緊張を浮き彫りにする出来事となりました。

人種差別

1940年代を通じて、アフリカ系アメリカ人に対する差別は、住宅、雇用、教育など生活のあらゆる場面で続いていました。

特に南部の多くの州では人種隔離法が依然として施行されており、アフリカ系アメリカ人は平等な機会や権利を否定され続けていました。

人種に基づく暴力

リンチをはじめとする、アフリカ系アメリカ人を標的とした暴力的な人種差別行為は、全国各地で後を絶ちませんでした。

1943年には、全米有色人種地位向上協会(NAACP)が米国内で13件のリンチを記録しており、公民権をめぐる闘いがいまだ道半ばであることが改めて注目されることとなりました。