1940年代初頭のアメリカにおける最低賃金は、1時間あたり30セント(0.30ドル)でした。
公正労働基準法による最低賃金の制定
この最低賃金制度の基礎となったのは、1938年に制定された「公正労働基準法(Fair Labor Standards Act)」です。同法は、フランクリン・D・ルーズベルト大統領が1938年6月25日に署名し、正式に法律として成立しました。
法律が制定された当初、最低賃金は1時間あたり25セントに設定されていました。その後、1940年10月に引き上げが行われ、1時間あたり30セントとなったのです。
当時の30セントの価値
現在の貨幣価値に換算すると、1940年の30セントはおおよそ6〜7ドル程度に相当します。とはいえ、当時の経済状況や物価水準を考えると、労働者にとって重要な生活保護の手段となっていました。
適用範囲に関する補足
なお、公正労働基準法が制定された当初は、州際通商に関わる事業に従事する労働者などが主な適用対象であり、すべての労働者が最低賃金の保護を受けていたわけではありません。その後、法改正を重ねるごとに適用対象が拡大され、今日のアメリカにおける労働者保護制度の礎となっています。