北米の歴史

裏面に「In God We Trust」がない1935年米国1ドル紙幣の価値はいくら?相場と査定ポイントを解説

結論:標語がなくても価値は大きく上がらない

1935年シリーズのアメリカ1ドル紙幣(シルバーサーティフィケート)の裏面に「In God We Trust(我ら神を信ず)」の標語が印刷されていなくても、それ自体が希少なエラー品というわけではありません。実は、この標語がアメリカの紙幣に初めて印刷されたのは1957年のことです。したがって、それ以前に刷られた1935年シリーズ(A〜F期)の大半には標語が入っていないのがむしろ普通であり、「標語がないから高く売れる」ということは基本的にありません。

なぜ「In God We Trust」が印刷されていないのか

「In God We Trust」は1950年代後半の法律に基づき、アメリカの通貨への掲載が義務付けられました。1ドル紙幣では1957年発行の1935-G期の一部から標語の印刷が始まり、以降のシリーズ(1935-H期や1957年シリーズ)には標語が入っています。つまり、標語の有無は発行時期の違いによるもので、印刷ミスや特殊なバリエーションではないのです。

実際の価値を左右するポイント

1935年1ドル紙幣の査定額を大きく左右するのは、標語の有無ではなく以下の要素です。

1. 紙幣の状態(コンディション)

流通して折り目や汚れがある紙幣はおおよそ1.5〜3ドル程度。未使用に近い美品(Crisp Uncirculated)なら5〜15ドル程度になることがあります。

2. シリーズ記号と署名

A〜Hまでのシリーズ記号や財務長官の署名の組み合わせによって需要が異なり、一部の組み合わせはやや高めに取引されます。

3. スターノートの有無

番号の末尾に星印(★)がある「スターノート」は置き換え発行された希少な紙幣で、状態によって数十ドル以上の価値がつくこともあります。

4. 特殊な番号

ゾロ目(例:77777777)や連番など、コレクターに人気の特別なシリアル番号があればプレミアムが付く場合があります。

売却や鑑定を検討している方へ

手元の紙幣の正確な価値を知りたい場合は、紙幣の両面を平らな状態で撮影し、シリーズ記号・シリアル番号・スターマークの有無を確認した上で、専門の紙幣ディーラーや鑑定サービス(PMG、PCGSなど)に相談するのが確実です。状態次第では思わぬ評価がつくこともあるため、自己判断で処分する前に一度査定を受けてみることをおすすめします。