北アメリカにおける植民地の成長と発展は、17世紀初頭に本格的に始まりました。その転換点となったのが、1607年に現在のアメリカ合衆国バージニア州に建設されたジェームズタウン(Jamestown)です。
ジェームズタウン――最初の恒久的なイギリス人入植地
ジェームズタウンは、イギリス人が北アメリカ大陸に築いた最初の恒久的な入植地として知られています。ロンドンのバージニア会社によって送り込まれた約100名の入植者たちは、チェサピーク湾に注ぐジェームズ川沿いの土地に入植し、新たな生活の基盤を築こうとしました。
当初は飢餓や病気、先住民との対立など、過酷な環境により多くの困難に直面しましたが、やがてタバコ栽培が成功したことをきっかけに入植地は経済的に安定し、人口も増加していきました。
イギリスによる北米植民地化の出発点
ジェームズタウンの建設は、単なる一つの入植地の誕生にとどまらず、イギリスによる北アメリカ植民地化の始まりを意味する歴史的な出来事でした。この成功を足がかりに、イギリスは東海岸沿いへと勢力を広げ、マサチューセッツのプリマス(1620年)をはじめとする数多くの植民地が次々と設立されていきます。
後のアメリカ合衆国形成への道
こうして成長を遂げた13のイギリス植民地は、18世紀には独自の政治・経済・社会を発展させ、1776年の独立宣言を経て、最終的にアメリカ合衆国という新しい国家の形成へとつながっていきました。その意味で、1607年のジェームズタウン建設は、アメリカ史の原点とも言える重要な年なのです。