北米の歴史

米議会が第一次イラク戦争(湾岸戦争)への武力行使を承認したのはいつ?

米議会が第一次イラク戦争(湾岸戦争)における対イラク武力行使を承認したのは、1991年1月12日です。この日、上下両院は「1991年対イラク武力行使承認決議」を採択し、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領による軍事行動に法的な裏付けが与えられました。

採決の結果

下院では賛成250票、反対183票で可決されました。一方、上院では賛成52票、反対47票と僅差での承認となり、開戦をめぐって国内世論が大きく割れていたことがうかがえます。ブッシュ大統領は同年1月14日にこの決議に署名しました。

多国籍軍の結成という背景

湾岸戦争は、1990年8月にイラクがクウェートに侵攻したことをきっかけに発生しました。ブッシュ政権は国際的な包囲網を構築すべく外交を展開し、国連安全保障理事会決議678号の成立を受けて、30か国以上からなる多国籍軍を結成してクウェート解放を目指しました。

議会承認をめぐる攻防

アメリカ憲法上、宣戦布告の権限は議会に属するため、大統領が議会の承認なしに戦争へ踏み切ることには強い批判がありました。実際、武力行使の開始直前まで議会の承認が得られるかは不透明で、与野党問わず激しい議論が交わされました。結果として、開戦直前にようやく議会承認が下りるという異例の展開となったのです。