テキサス州には、歴史的なつながりを持つネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)の部族が数多く存在します。その数はおよそ32部族にのぼるとされ、現在もテキサス州内に拠点を置く部族から、歴史の流れの中で他州へ移住した部族、そして時代とともに姿を消していった部族まで、実に多岐にわたります。
この記事では、テキサス州と歴史的な関わりを持つ主なネイティブ・アメリカン部族を、カテゴリー別に一覧形式でご紹介します。
現在もテキサス州に拠点を置く主な部族
- アラバマ・クーシャッタ族(Alabama-Coushatta Tribe of Texas) – テキサス州東部に保留地を持ち、州内で最も長い歴史を誇る部族の一つです。
- キカプー伝統部族(Kickapoo Traditional Tribe of Texas) – テキサス州西部、メキシコ国境に近いイーグルパス周辺に拠点を置いています。
- リパン・アパッチ族(Lipan Apache Tribe of Texas) – かつて南テキサスの広範囲で暮らしていたアパッチ系の部族です。
- イスレタ・デル・スル・プエブロ(Ysleta del Sur Pueblo) – エルパソ近郊に位置する、テキサス州内唯一のプエブロ系コミュニティです。
歴史の中で他州へ移住したテキサスゆかりの部族
- オクラホマ・アパッチ族(Apache Tribe of Oklahoma)
- カドー族(Caddo)
- チェロキー族(Cherokee)
- コマンチ族(Comanche)
- クーシャッタ族(Coushatta)
- デラウェア族(Delaware/レナペ族)
- メスカレロ・アパッチ族(Mescalero Apache Tribe)
- ミコスキー族(Miccosukee Tribe of Indians of Florida)
- マスコギー(クリーク)族(Muscogee (Creek) Nation)
- ショーニー族(Shawnee Tribe)
- ウィチタ族(Wichita)
特にコマンチ族は、18世紀から19世紀にかけてグレートプレーンズ一帯に強大な勢力を誇り、「テキサス平原の支配者」と呼ばれることもありました。また、チェロキー族やデラウェア族などは、東部からの移住政策によってテキサスを経由し、最終的にオクラホマなどへ移っていった歴史を持っています。
歴史上テキサスに居住していた部族
- コアウィルテカン族(Coahuiltecan)
- ハシナイ族(Hasinai)
- フマノ族(Jumano)
- カランカワ族(Karankawa)
- ナチェズ族(Natchez)
- タワコニ族(Tawakoni)
- トンカワ族(Tonkawa)
- ベダイ(Bedai)、パチャウン(Pachaugun)などの小規模集団
カランカワ族はテキサス湾岸地域で漁労を中心とした生活を送っていたことで知られ、フマノ族はリオグランデ川流域とニューメキシコとの交易ネットワークで重要な役割を果たしました。これらの部族の多くは、ヨーロッパ人入植者との接触や疫病、戦争によって人口が激減しました。
まとめ
テキサス州の歴史は、多様なネイティブ・アメリカン部族の営みと切り離して語ることができません。現在も州内に拠点を置く部族は文化の継承と復興に取り組んでおり、彼らの歴史を知ることは、テキサスという土地の成り立ちを理解するうえで非常に貴重な手がかりとなります。