「Federal Reserve Bank of Chicago, Illinois(イリノイ州シカゴ連邦準備銀行)」の名が刻まれた100ドル紙幣をお持ちの方へ。まず押さえておきたいのは、この紙幣は実在するという点です。米国には12の地区連邦準備銀行があり、そのひとつがイリノイ州シカゴに本店を置くシカゴ連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of Chicago)です。同銀行が関与した100ドル紙幣には、印章や記号にその旨が示されています。
ただし、その価値は「シリーズ(発行年)」「保存状態」「シリアルナンバー」などによって大きく異なります。以下で詳しく解説します。
そもそもシカゴ連邦準備銀行とは?
米国の中央銀行制度である連邦準備制度(FRS)は、全国を12の地区に分けて各地区に連邦準備銀行を設置しています。シカゴ連邦準備銀行は第7地区を管轄し、本店はイリノイ州シカゴのラサール通り230番地にあります。紙幣の上では、シカゴ地区はアルファベットの「G」、数字の「7」で識別されるのが一般的です。
「シカゴ連邦準備銀行」表記が見られる紙幣の種類
印章に「Federal Reserve Bank of Chicago, Illinois」と明記されているのは、主に次のようなタイプです。
- 大型券(大判紙幣):1920年代以前に流通した大型の100ドル紙幣。青色印章の連邦準備券や、茶色印章の連邦準備銀行券などがあります。
- 小型券の初期シリーズ:1929年以降の小型券のうち、比較的古いシリーズでは左側の黒い印章に各準備銀行の名称が刻まれており、「Federal Reserve Bank of Chicago, Illinois」と確認できます。
一方、現代の紙幣では印章デザインが統一されており、シカゴ発行かどうかはシリアルナンバーの頭文字が「G」になっているかどうかなどで判別します。
価値を左右する4つのポイント
1. シリーズ(発行年)
大型券や初期の小型券は収集家の間で需要が高く、状態によっては数千ドル規模の評価となるケースもあります。逆に、1996年以降などの近年のシリーズでごく普通の100ドル紙幣であれば、額面の100米ドルが基本となります。
2. 保存状態
紙幣の評価では状態が非常に重要です。折り目や汚れが目立つ流通品よりも、未使用に近い「未流通(Uncirculated)」のほうが高く評価されます。シワ、破れ、テープによる補修、日焼けなどがあると価値は下がります。
3. シリアルナンバー
「00000001」のような低い番号や「12345678」のような階段番号、同じ数字の繰り返しなど、いわゆる「ファンシーナンバー」はコレクター人気が高く、プレミアムが付きます。また、印刷時の不備で生じた紙幣の代わりに発行される「スターノート(★マーク付き)」も、同一シリーズの中では高めに評価される傾向があります。
4. 印刷エラー(誤刷)
ずれ刷り、刷り抜け、断裁不良などのエラーがある場合は、程度によりますが大幅なプレミアムが期待できることもあります。
おおよその相場目安
- 1996年以降の通常の100ドル札:額面の100米ドル相当。日本円での価値は為替レートにより変動します。
- 1934年〜1950年代シリーズの小型券:流通品であれば額面前後から若干の上乗せ程度が目安。美品・未使用品やスターノートはさらに高くなることがあります。
- 大型券や希少な初期シリーズ:数百ドルから数千ドル以上になることもあり、個別の鑑定が必要です。
正確な価値を知りたいときは
最終的な価値は専門家の鑑定を受けるのが確実です。PMGやPCGS Banknoteといった第三者鑑定機関のサービスを利用したり、大手オークションサイトの過去の落札履歴を調べたりすることで、市場価格の傾向をつかめます。古いシリーズである、状態が良い、番号が珍しい――こうした条件が重なるほど期待値は上がります。まずは手元の紙幣のシリーズ(年号)と状態を確認してみてください。