奴隷制度の歴史は非常に古く、文字による記録が残る限りでは、紀元前18世紀にまでさかのぼるとされています。
最古の法的記録「ハンムラビ法典」
現存する最古の奴隷制度に関する記録は、古代バビロニアで制定されたハンムラビ法典(紀元前1754年頃)です。この法典は、バビロン第一王朝の王ハンムラビが発布したもので、世界最古級の成文法として知られています。
ハンムラビ法典には、奴隷の売買、所有、身分などに関する規定が数多く含まれており、当時のバビロニア社会において奴隷制度が合法的かつ制度的に確立していたことを示しています。また、借金によって自由民が一時的に奴隷となる「債務奴隷」の存在も記されており、当時の経済や社会構造を知るうえで貴重な史料となっています。
それ以前にも奴隷制は存在した?
ただし、奴隷制度そのものが紀元前18世紀に始まったわけではありません。文字の発明以前から、戦争捕虜の使役や強制的な労働搾取は行われていたと考えられており、実際、より古いシュメール文明の粘土板文書にも奴隷とみられる人々への言及が見られます。ハンムラビ法典は、「記録に残る」最古の法的裏付けであると理解するのが正確です。
まとめ
記録上確認できる最古の奴隷制度の証拠は、紀元前18世紀のハンムラビ法典にまでさかのぼります。奴隷制度はその後、古代ギリシャ・ローマ、中世、近代に至るまで世界各地で長く続き、人類史上きわめて長い歴史を持つ制度でした。