現在のワシントン州となる地域に最初に定住したのは、多様な先住民族(ネイティブ・アメリカン)の人々です。彼らは豊かな自然の中で漁撈や狩猟を中心とした独自の文化を長い年月をかけて築き上げてきました。その子孫である一部の部族は、今日でも州内に保留地(インディアン・リザベーション)を有し、伝統を受け継ぎながら暮らしています。
ヨーロッパ人による入植の始まり
ヨーロッパ人がこの地域に本格的に足を踏み入れたのは、毛皮交易を目的としてイギリス系のハドソン湾会社が活動を展開してからのことです。ピュージェット湾岸に建設されたニスクォーリー砦(Fort Nisqually)は、この地域におけるヨーロッパ人初の恒久的な拠点となりました。
オレゴン条約とアメリカ領への編入
1846年、アメリカ合衆国とイギリスの間で結ばれたオレゴン条約により、北緯49度線が国境として確定し、ピュージェット・サウンド地域を含むこの一帯は正式にアメリカ合衆国の領土となりました。これを機に、東部から多くの開拓者が移住し、地域は急速に発展していきました。
州への昇格
その後、人口の増加と経済の成長を背景に、ワシントン準州の州昇格への機運が高まりました。そして1889年11月11日、ワシントンは合衆国42番目の州として正式に連邦に加盟し、現在のワシントン州が誕生しました。