アメリカで竜巻が最も多く発生する地域
アメリカ合衆国の中西部に広がるグレートプレーンズ(大平原)諸州は、世界でも屈指の竜巻多発地帯として知られています。この地域は「トルネード・アレー(Tornado Alley)」とも呼ばれ、竜巻が発生しやすい特有の気象条件が揃っていることが大きな特徴です。
なぜグレートプレーンズで竜巻が発生しやすいのか?
暖かく湿った空気と冷たく乾燥した空気の衝突
竜巻発生の鍵となるのは、メキシコ湾から北上する暖かく湿った空気です。この空気が前線面で、北側からの冷たく乾燥した空気と衝突することで、大気の状態が不安定になり、激しい雷雨(センダーストーム)が発生しやすくなります。
メソサイクロンの形成と竜巻への発展
さらに、上空を流れる強い風が雷雨雲を上方へ押し上げると、雲全体がゆっくりと回転する巨大な上昇気流——メソサイクロン——が形成されます。このメソサイクロンを持つスーパーセル( supercell )と呼ばれる発達した雷雨雲の内部で、竜巻が発生することがあります。
このように、湿った暖気・乾燥した冷気・上空の強風という3つの条件が重なりやすい地理的特徴を持つことが、グレートプレーンズ一帯で竜巻が頻発する主な理由です。