北米の歴史

アメリカ大陸横断鉄道で最も多く働いたのはどの労働者グループ?

大陸横断鉄道を築いた労働者たち

1869年、アメリカ合衆国の大陸横断鉄道が完成し、東西の海岸が初めて鉄路で結ばれました。この歴史的な国家プロジェクトを支えたのは、故郷を離れて海を渡ってきた数多くの移民労働者たちでした。

最も多かったのはアイルランド系移民

大陸横断鉄道の建設に従事した労働者の大多数を占めていたのは、アイルランドからの移民です。当時のアイルランドではジャガイモ飢饉(1845〜1852年)の影響で貧困と飢餓が広がり、多くの人々が新しい生活を求めてアメリカへ移住していました。鉄道建設は、そうした移民にとって貴重な就労機会となったのです。

西部区間を支えた中国人移民

一方、西側区間の建設では、多数の中国人移民が重要な役割を担いました。彼らはシエラネバダ山脈におけるトンネル掘削など、危険で過酷な作業にも従事し、その貢献は計り知れないものでした。

その他の移民グループ

このほかにも、ドイツ系、イタリア系、スカンジナビア系の移民が比較的小規模なグループとして建設現場に参加し、それぞれの力で鉄道の完成に貢献しました。

まとめ

大陸横断鉄道は、アイルランド系移民を中心としながらも、中国人をはじめとする多彩な移民労働者たちの汗と犠牲の上に築かれました。彼らの献身があってこそ、アメリカ全土を結ぶ鉄道網が実現したのです。