1930年に発行されたアメリカ合衆国の25セント硬貨(クォーター)の価値は、保存状態やバラエティ(種類)によって大きく異なります。本記事では、定番の価格ガイドである『Guide Book of United States Coins』2022年版に基づき、各タイプのおおよその相場をご紹介します。
1930年クォーターの基本相場
1930年クォーターには、サンフランシスコ造幣局で鋳造された「1930-S」と、フィラデルフィア造幣局で鋳造された「1930-P」の2種類があります。
- 1930-S: グッド(Good)程度の状態で約5ドル、未使用(Uncirculated)の美品であれば最高175ドル前後の価値があります。
- 1930-P: やや価値は低めで、グッド状態では約4ドル、未使用品でも最高150ドル程度です。
なお、これらはあくまでも目安となる価格です。実際の取引価格は、硬貨のコンディションや市場の需給によって変動します。
1930-Sには「タイプ1」と「タイプ2」が存在
1930-Sクォーターには、ミントマーク(Sマーク)の大きさによって「タイプ1」と「タイプ2」の2つのバラエティがあります。
- タイプ1: Sミントマークが小さい希少なタイプ。
- タイプ2: Sミントマークが大きい、より一般的なタイプ。
タイプ2の方が発行数が多く入手しやすいため、希少性の高いタイプ1の方が相対的に高い評価を受ける傾向にあります。
プルーフ版の1930-Pも存在
1930-Pクォーターには、コレクター向けに特別に鋳造された「プルーフ(Proof)」仕上げのものも存在します。プルーフ硬貨は鏡面のような美しい表面を持つ収集家向けの特別品で、流通を目的としたものではありません。プルーフ版の1930-Pクォーターは、通常の硬貨とは桁違いに、数百ドルの価値がつくことが一般的です。
来歴(プロビナンス)も価値に影響
硬貨の価値を左右する要素は状態だけではありません。「来歴(プロビナンス)」、つまりこれまでの所有履歴も重要なポイントです。有名コレクターが所持していた経歴や、信頼できる鑑定書・記録が残っている硬貨は、出自の不明な同様の硬貨よりも高値で取引されることがあります。
まとめ
1930年アメリカ・クォーターの価値は、ミントマーク(S/P)・保存状態・バラエティ・来歴の4つの要素で決まります。手元にある場合は、まずミントマークと状態を確認し、可能であれば専門業者による鑑定を受けることをおすすめします。