1861年から1865年にかけて戦われた南北戦争は、北部諸州(北軍・連邦側)と南部諸州(南軍・南部連合側)との間で繰り広げられたアメリカの内戦です。実は、この戦争における「戦う理由」は、北軍と南軍で大きく異なっていました。ここでは、それぞれの陣営の主な目的をわかりやすく解説します。
北軍(北部諸州)の目的
- 連邦の維持:合衆国としての統一を守り、南部諸州の連邦からの脱退(離脱)を防ぐことが最大の目標でした。
- 奴隷制の廃止:奴隷制度を廃止し、奴隷として縛られていたアフリカ系アメリカ人を自由にすることも、戦争が進むにつれて重要な目的となりました。
南軍(南部諸州)の目的
- 州の権利の擁護:各州が自らの政策を独自に決定できる権利(州権)を守り、中央政府の干渉に抵抗することが掲げられました。
- 奴隷制度の維持:南部経済の基盤となっていた奴隷制という制度を守り続けることも、南軍にとって中核的な目的でした。
このように、南北戦争は単なる領土や政治的な争いではなく、「国家の統一」と「自由」を求める北軍と、「州の自律」と「既存の経済体制」を守ろうとする南軍という、根本的に異なる価値観の衝突だったと言えます。