北米の歴史

シカゴの地名の由来とは?先住民の言葉に隠された3つの説を解説

アメリカ合衆国イリノイ州最大の都市シカゴ。世界有数の大都市として知られるこの街の名前には、実はいくつもの由来説が存在します。本記事では、代表的な3つの説を紹介しながら、シカゴという名前のルーツを探っていきます。

説1:先住民の言葉「シカアクワ(野生のタマネギ)」由来説

最も広く受け入れられているのは、先住民族の言葉に由来するという説です。この説によると、「シカゴ」はマイアミ・イリノイ語(Miami-Illinois)の「シカアクワ(shikaakwa)」という言葉から来ており、これは「野生のタマネギ」や「スカンク」を意味するとされています。

この説を裏付けるのが、かつてシカゴ周辺地域に野生のタマネギ(ネギ属の植物)が大量に自生していたという歴史的事実です。17世紀にこの地を訪れたフランス人探検家たちも、川岸に茂るこれらの植物について記録を残しており、地名の由来として非常に自然な説明となっています。

説2:ポタワトミ語の「強い」「力強い」という意味の説

もう一つの有力な説は、ポタワトミ族(Potawatomi)の言葉「チェカグー(checagou)」に由来するというものです。この言葉は「強い」や「力強い」といった意味を持つと言われています。

ポタワトミ族は、シカゴが建設された当時、この地域で最も勢力のあった部族の一つでした。そのため、彼らの言葉が地名の基になったという説も、歴史的背景から見て一定の妥当性があると考えられています。

説3:フランス語の転訛(てんか)説

一部の歴史家たちは、「シカゴ」という名前がフランス語の「シュガグー(chegagou)」、つまり「湿地帯」を意味する言葉が訛ってできたと考えています。

実際、シカゴ周辺はかつて沼地や湿地が広がる土地でした。シカゴ川やミシガン湖に面したこの地域独特の地理的特徴が、地名にも反映されている可能性があります。

結局、どの説が正しいのか?

シカゴという名前の真の由来については、今なお議論が続いています。しかし、最も広く支持されているのは、先住民の言葉、すなわちマイアミ・イリノイ語の「シカアクワ(shikaakwa)」に由来するという説です。

いずれの説にせよ、シカゴの名前にはこの土地の豊かな自然環境と先住民の歴史が深く刻まれています。次にシカゴを訪れる際は、摩天楼の影に隠れた街の名前の物語を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。