北米の歴史

15〜16世紀の探検家が使った航法とは?コンパスと北極星で海を渡った「天文航法」を解説

答え:天文航法(セレスチャル・ナビゲーション)

15世紀から16世紀にかけて、探検家たちはコンパスや北極星を頼りに大海原を渡り航行しました。このナビゲーションシステムは「天文航法」(英語では Celestial Navigation)と呼ばれます。

天文航法の仕組み

天文航法とは、星・惑星・月といった天体の位置をもとに、船の現在位置を割り出す航法のことです。航海士は天体を基準点として観測し、そこから船の緯度と経度を求めました。

北極星と緯度の測定

特に重要だったのが北極星(ポラリス)です。北半球では、北極星の地平線からの高さがほぼ観測地点の緯度と一致するため、夜空さえ見えれば正確な緯度を知ることができました。

コンパスによる進路の把握

一方、船が進むべき方位を確認するために使われたのが磁石式のコンパスです。天体観測で「今どこにいるか」を、コンパスで「どちらへ進むか」を判断することで、探検家たちは陸地の見えない大洋でも目的地へ向かうことができました。

大航海時代を支えた技術

この時代は「大航海時代」とも呼ばれ、アストロラーベや四分儀(クドラント)といった観測器具の発達とともに、天文航法の精度は大きく向上していきました。天体観測とコンパスという技術の組み合わせこそが、コロンブスの新大陸到達をはじめとする歴史的な航海を可能にしたのです。