北米の歴史

1870年代のアメリカ大統領は誰?ユリシーズ・S・グラントの任期と功績

1870年代のアメリカ大統領はユリシーズ・S・グラント

1870年代のアメリカ合衆国大統領は、第18代大統領であるユリシーズ・S・グラント(Ulysses S. Grant)です。グラントは1869年3月4日に就任し、1877年3月4日までの2期8年間にわたって大統領を務めました。つまり、1870年代の丸10年間を通じて、アメリカの大統領はグラント一人でした。

南北戦争の英雄から大統領へ

グラントは南北戦争(1861年〜1865年)において北軍(連邦軍)の総司令官として活躍し、南軍の降伏を導いた英雄として広く知られています。その圧倒的な人気と軍事的な名声を背景に、1868年の大統領選挙で共和党候補として出馬し、見事当選を果たしました。

在任期間中の主な出来事

グラント政権は、南北戦争後の国家再建期である「レコンストラクション(再建時代)」と重なる時期であり、以下のような重要な出来事がありました。

  • 憲法修正第15条の批准(1870年):人種による投票権の差別を禁じる修正条項が成立しました。
  • 司法省の設立(1870年):連邦政府の法執行体制を強化するため、アメリカ初の司法省が創設されました。
  • 金市場恐慌(1869年):就任直後に発生した金融危機で、「ブラックフライデー」と呼ばれました。
  • 1873年恐慌:深刻な経済不況がアメリカ経済を襲い、政権運営に大きな影響を与えました。

まとめ

1870年代のアメリカ大統領はユリシーズ・S・グラントであり、その任期は1869年3月4日から1877年3月4日まで続きました。南北戦争の英雄として国民的な支持を受けて当選しましたが、政権後半には閣僚の汚職スキャンダルや経済恐慌など、数々の困難にも直面しました。それでも彼は、奴隷解放された人々の公民権保護など、再建時代の重要な政策を推進した大統領として歴史に名を刻んでいます。