北米の歴史

ハリエット・タブマンは北へ逃れる途中、どうやって進むべき道を見つけたのか?

標識も地図もない「地下鉄道」の旅

奴隷たちの自由への脱出を支えた「地下鉄道(アンダーグラウンド・レイルロード)」には、案内標識も地図も存在しませんでした。そのため、逃亡者たちは自身の記憶、協力者からの指示、そして地形や目印となるランドマークの観察を頼りに、北への道を切り開かなければなりませんでした。

畑仕事で培った土地への深い知識

ハリエット・タブマンが迷わず道を見つけられた大きな理由の一つは、以前に畑仕事(フィールドハンド)として働いていた経験です。日々の労働を通じて、彼女は地域の風景や地形について、実践的で確かな知識を身につけていました。この土地感覚が、逃亡の旅における強力な武器となったのです。

北極星を道しるべに

さらにタブマンは、星空をナビゲーションに活用したことでも知られています。特に夜空に輝く北極星(ノーススター)の方向を目指して進むことで、昼夜を問わず確実に北へ向かうことができました。自然の道しるべを読み解く能力と土地の知識——この二つが、彼女を何度も危険な旅から成功へ導いたのです。