北米の歴史

アメリカ以前、テキサスは誰のものだったのか?メキシコ領時代の歴史を解説

テキサス州がアメリカ合衆国の一部となる前、この土地はメキシコの領土でした。しかし、その歴史はさらにさかのぼり、もともとはスペインの植民地でした。テキサスがどのようにして「メキシコの土地」になり、そして最終的にアメリカへと渡っていったのか、その流れをわかりやすく解説します。

スペイン植民地時代からメキシコ領へ

18世紀から19世紀初頭にかけて、テキサスを含む北米大陸の広範な地域はスペイン帝国の支配下にありました。しかし1821年、メキシコがスペインからの独立を果たすと、テキサスは新しく誕生したメキシコの領土となりました。以降、テキサスは約15年間にわたりメキシコの一部として統治されることになります。

アメリカ人入植者の流入

メキシコ政府は辺境地域の開発を目的として、アメリカ人入植者の移住を積極的に受け入れました。中でもスティーブン・F・オースティン率いる入植団は有名で、数千人規模のアメリカ人がテキサスに移り住みました。ところが、入植者が増えるにつれ、言語や文化、奴隷制をめぐる政策などでメキシコ中央政府との対立が深まっていきました。

テキサス革命と独立

1835年、対立はついに武力衝突へと発展し、「テキサス革命」が勃発しました。1836年にはアラモの戦いでテキサス側が大きな犠牲を払う一方、同年4月のサンジャシントンの戦いで決定的な勝利を収め、メキシコ軍の指導者サンタ・アナ将軍を捕らえることに成功しました。

こうしてテキサスはメキシコからの独立を勝ち取り、「テキサス共和国」として独立国家となります。初代大統領にはサム・ヒューストンが就任しました。

アメリカ合2>アメリカ合衆国への併合

テキサス共和国は約9年間独立を維持しましたが、財政難やメキシコとの緊張関係などを背景に、1845年にアメリカ合衆国への併合を承認し、第28番目の州として加盟しました。この併合は米墨戦争(1846年〜1848年)の引き金の一つともなり、北米大陸の歴史を大きく変える出来事となりました。

まとめ

つまり、アメリカ以前にテキサスを所有していたのはメキシコであり、その前はスペインでした。1821年のメキシコ独立によってテキサスはメキシコ領となりましたが、アメリカ人入植者たちによるテキサス革命(1835年〜1836年)を経て独立し、最終的に1845年にアメリカ合衆国の一部となったのです。