北米の歴史

クリストファー・コロンブスは「北アメリカ」という名前を付けたのか?その真相

いいえ、クリストファー・コロンブスが北アメリカ大陸に名前を付けたことはありません。

1492年に新大陸へ到達したコロンブス自身は、生涯その土地を「アジアの一部」であると信じており、大陸に新しい名前を与えることはありませんでした。

「アメリカ」という名前の由来

新大陸の名称として「アメリカ(America)」という言葉が初めて登場したのは、1507年にドイツの地図製作者マルティン・ヴァルトゼーミュラー(Martin Waldseemüller)が作成した世界地図においてです。

この地図には、イタリアの探検家アメリゴ・ヴェスプッチ(Amerigo Vespucci)の名前にちなんだ「America」という名称が記されていました。ヴェスプッチは、コロンブスが到達した土地がアジアではなく、ヨーロッパ人にとって未知の「新大陸」であることをいち早く主張した人物の一人です。

北アメリカへの名称の拡大

当初、「アメリカ」という名称は南米の地域のみを指すものでした。しかし、1538年にゲラルドゥス・メルカトルが発表した世界地図で南北両方の大陸に「America」の名が適用されたことをきっかけに、今日私たちが知る「北アメリカ」「南アメリカ」という呼び方が次第に定着していったのです。

まとめ

コロンブスは新大陸の「発見者」ではあっても、その「命名者」ではありません。「アメリカ」という大陸の名前は、ヴェスプッチの功績を称えてヴァルトゼーミュラーが地図に記したことが始まりであり、メルカトルをはじめとする後世の地図製作者たちによって世界に広まったものです。