北米の歴史

ピューリタンはネイティブアメリカンに対してどのような態度をとったのか?その歴史的変遷を解説

ピューリタンとネイティブアメリカンの複雑な関係

ニューイングランドに移住したピューリタンたちは、ネイティブアメリカンに対して複雑で、しばしば矛盾をはらんだ態度をとっていました。一方では、彼らをキリスト教への改宗の対象や交易のパートナーとして捉えていましたが、他方では、自らの生活様式や土地を脅かす存在として警戒していました。

当初の友好的な関係

アメリカ移住の初期、ピューリタンとネイティブアメリカンの関係は比較的友好的なものでした。両者の間で交易が行われ、通婚の例も見られました。先住民からの農作物や生活技術の支援は、厳しい気候と未知の環境の中で苦闘する入植者たちの生存を大きく支えました。

緊張の高まり

しかし、ピューリタンの人口が増加し、入植地が拡大するにつれて、両者の関係には次第に亀裂が入り始めました。ピューリタンたちは、ネイティブアメリカンを自分たちの土地や生活様式への脅威とみなすようになり、先住民の側でも入植者への不信感が強まっていきました。

ピクォート戦争(1637年)

1637年、ピューリタンとピクォート族との間でピクォート戦争が勃発しました。この戦争はピクォート族にとって壊滅的な結果をもたらし、部族は事実上絶滅に追い込まれました。この勝利は、ピューリタンたちに先住民に対する優越感を与えるとともに、「自分たちは神に選ばれた民である」という信念を一層強固なものにしました。

拡大の継続と布教活動

その後もピューリタンたちは入植地の拡大を続け、ネイティブアメリカンを伝統的な土地から追い出していきました。同時に、先住民のキリスト教化も積極的に試みられましたが、その成果は限定的なものでした。1675年から1676年にかけて発生したフィリップ王戦争ではニューイングランド全域が戦火に包まれ、先住民諸部族の勢力は決定的に弱体化しました。

17世紀末の状況

17世紀の終わりまでに、ピューリタンたちはニューイングランドにおける支配的地位を確立しました。ネイティブアメリカンの多くは敗北するか、この地域から追い出されるかという運命をたどりました。こうした歴史の流れを見ると、ピューリタンの先住民に対する態度は、恐怖、憎悪、そして軽蔑が入り混じったものだったと言えるでしょう。