北米の歴史

アメリカ合衆国憲法の修正条項は何件?「1776年」に関する誤解を解説

「1776年の憲法」という表現には、実は誤解が含まれています。アメリカ合衆国憲法は1776年には制定されていません。1776年といえば、独立宣言が採択された年であり、憲法そのものとは別の歴史的出来事を指します。

憲法が制定されたのはいつ?

アメリカ合衆国憲法は、1787年にフィラデルフィアで開催された制憲会議(フィラデルフィア憲法制定会議)で起草されました。その後、各州での批准手続きを経て、1789年に正式に発効しています。

修正条項は現在までに27件

憲法発効以来、これまでに追加された修正条項(Amendments)は全27件です。内訳を見ると:

  • 最初の10件(1791年批准):言論の自由や武器の所持など基本的な権利を定めた「権利章典(Bill of Rights)」として一括して追加されました。
  • 第13条〜第15条:奴隷制度の廃止や市民権の保障など、南北戦争後に採択された「再建修正条項」と呼ばれます。
  • 最も新しい第27条:議員報酬の改定に関する内容で、1992年にようやく批准されました。提案から批准まで約200年を要したことで知られています。

まとめ

つまり、「1776年の憲法への修正件数」という問い自体が前提として誤りであり、正しくは「1787年に起草され、1789年に発効したアメリカ合衆国憲法に対し、これまでに27件の修正条項が追加されている」ということになります。独立宣言(1776年)と憲法(1787年)の時期を混同しないように注意しましょう。