南北戦争(1861年〜1865年)が勃発した当初、ウェストバージニア州はまだ州として存在していませんでした。この地域は当時、バージニア州の一部でした。バージニア州は奴隷制を維持していた南部諸州の一つであり、1861年にアメリカ合衆国からの脱退を決めた州です。
ウェストバージニア州の誕生
しかし、バージニア州西部の山岳地帯では、奴隷制への依存度が低く、経済構造も東部とは大きく異なっていました。そのため、連邦からの脱退に反対する住民が多く、南北戦争中の1863年6月20日、バージニア州から分離する形で「ウェストバージニア州」として新たに合衆国へ加盟しました。
州成立時に奴隷はいたのか?
答えは「はい」です。ウェストバージニア州が州として承認された1863年の時点でも、州内には約1万8千人の奴隷が存在していました。ただし、その数はバージニア州全体と比べるとはるかに少なく、人口に占める割合も低いものでした。
段階的な奴隷制廃止への道
州として連邦に加盟する条件の一つとして、ウェストバージニア州は「ウィリー修正条項(Willey Amendment)」を受け入れました。これは奴隷制を段階的に廃止していくことを定めたものであり、州憲法にも盛り込まれました。最終的には、1865年に批准された合衆国憲法修正第13条により、ウェストバージニア州を含む全土で奴隷制が完全に廃止されました。
まとめ
南北戦争の開始時点ではウェストバージニア州は存在しませんでしたが、戦争中の1863年に奴隷州だったバージニアから分離して誕生しました。州成立当初は少数ながらも奴隷が存在しており、その後段階的な解放政策と憲法修正第13条によって、奴隷制は終わりを迎えたのです。