ヴァイキングが名付けた「ヴィンランド」とは
およそ1000年前、北欧のヴァイキングたちは北アメリカ大陸を「ヴィンランド(Vinland)」と呼んでいました。この名称は古ノルド語に由来し、「ワインの土地」を意味するとされています。
なぜ「ワインの土地」だったのか?
この名前の由来として最も有力な説は、ヴァイキングたちが新たに到達した土地で自生する野生のブドウを発見したことだと言われています。ヨーロッパではブドウの栽培が貴重であり、野生のブドウが豊富に実る土地はまさに「ワインの国」と映ったのです。
サガに残る新大陸の記録
アイスランドの中世文学である「サガ」によれば、探検家レイフ・エリクソンが西へ航海し、現在のカナダ東部にあたる海岸に足を踏み入れたと伝えられています。彼らはそこを「ヴィンランド」と名付け、一時的な入植地を築いたと考えられています。
実際、ニューファンドランド島(カナダ)にあるランス・オ・メドーの遺跡からは、ノース人(ヴァイキング)の居住の痕跡が発見されており、これはヨーロッパ人がアメリカ大陸に到達した最古の確かな証拠として知られています。同遺跡はユネスコの世界遺産にも登録されています。
まとめ
つまり、1000年前のヴァイキングたちがアメリカ大陸を呼んだ名前は「ヴィンランド」。野生のブドウにちなんだこの名前は、コロンブスより約500年も前に北米に到達していたヴァイキングの足跡を今に伝える貴重な歴史の証となっています。