南北戦争(1861年~1865年)の勃発時、フロリダ州は1861年に連邦(ユニオン)から脱退し、アメリカ連合国(南軍)側に加わりました。しかし興味深いことに、州内に点在するいくつかの重要な沿岸要塞は、終戦まで一貫して北軍の手に残り続けました。
北軍が要塞を維持できた最大の理由
北軍がフロリダの要塞を保持し続けられた主な理由は、南軍側に強力な海軍力と、要塞を包囲・攻略するための十分な戦力が欠けていたことにあります。当時の南部連合は海軍の規模が小さく、北軍の艦船によって海上から補強される要塞を奪還する能力が著しく限られていました。
北軍の手に残った主な要塞
具体的には、以下のような要塞が終戦まで北軍の支配下にありました。
- ピケンズ砦(フォート・ピケンズ):ペンサコーラ湾の入口を守る要塞で、南軍による奪還の試みを退けました。
- テイラー砦:キーウェストに位置し、メキシコ湾における北軍の戦略的拠点として機能しました。
- ジェファーソン砦:ドライ・トルトゥガス諸島にあり、戦後は軍事刑務所としても知られるようになります。
フロリダ州全体の状況
ただし、これは北軍がフロリダ州全体を支配していたことを意味するわけではありません。州の内陸部の大半は南軍の管理下に置かれ、州都タラハシーはミシシッピ川以東で唯一、戦争を通じて北軍に占領されなかった州都となりました。
北軍は沿岸部や河川沿いから度々作戦を実施しましたが、1864年のオラスティーの戦いでは南軍が勝利を収めるなど、フロリダにおける大規模な進攻は限定的なものにとどまりました。
まとめ
南北戦争中、北軍がフロリダの主要要塞を維持できたのは、南できたのは、南軍にそれらを奪還できるだけの強力な勢力、とりわけ海軍力が存在しなかったためです。この状況は1865年の戦争終結まで続き、戦後のフロリダは再建の時代を経て、再び連邦への復帰への道を歩むことになりました。