オセアニアの歴史

カラカウア王は1893年にハワイを米国に降伏させたのか?歴史的事実を解説

結論:いいえ、それは事実ではありません

「カラカウア王が1893年にハワイ王国をアメリカ合衆国に降伏させた」という説明は誤りです。そもそもカラカウア王は1891年1月にサンフランシスコで死去しており、1893年の時点ですでに存命ではありませんでした。

実際に起きたこと:リリウオカラニ女王の失脚

1893年にハワイで起きたのは、カラカウア王の妹にあたるリリウオカラニ女王が、アメリカ人実業家やサトウキビ農園主(プランター)の勢力によって政権から追放された出来事です。女王は武力によるクーデターで王位を奪われ、ここにハワイ王国の君主制は終焉を迎えました。

ハワイ共和国の成立と米国への併合

クーデター後には臨時政府が樹立され、1894年にサンフォード・ドールを大統領とするハワイ共和国が成立しました。その後、1898年に同共和国はアメリカ合衆国に併合され、ハワイは1900年に米国の準州(テリトリー)となっています。

ポイントまとめ

  • カラカウア王は1891年に死去しており、1893年の出来事には関与していない
  • 1893年に倒されたのは、王の妹であるリリウオカラニ女王
  • クーデターの主体はアメリカ人実業家・砂糖プランター勢力
  • ハワイ共和国を経て、1898年に米国へ併合された