第一次世界大戦を終わらせたものとは
第一次世界大戦(1914年〜1918年)における戦闘を実際に止めたのは、1918年11月11日に調印された休戦協定(コンピエーニュ休戦)です。この協定により、交戦各国は戦闘の即時停止に合意しました。休戦は同日午前11時に発効し、長く続いた西部戦線の砲火がついに静まりました。現在も多くの国で追悼式典が行われる「11月11日の11時」という時刻は、この瞬間に由来しています。
休戦協定は「正式な講和」ではない
休戦協定はあくまで戦闘停止のための暫定的な合意であり、法的に戦争を終わらせる講和条約ではありませんでした。それでも、4年余りに及び数百万人の犠牲を出した凄惨な戦争に、ひとまずの終止符が打たれた歴史的な瞬間でした。
ヴェルサイユ条約による正式な終結
その後、1919年6月28日にパリ近郊のヴェルサイユ宮殿でヴェルサイユ条約が調印され、ドイツとの間で初めて第一次世界大戦が正式に終結しました。この条約は勝利した連合国側によって起草され、敗戦国であるドイツに極めて厳しい条件を課す内容となっていました。
ドイツへの主な処遇
- 領土の喪失: アルザス=ロレーヌのフランスへの返還など、国土の大幅な縮小
- 賠償金の支払い: 莫大な戦争賠償の負担(賠償総額は後に1320億ゴールドマークと確定)
- 軍備の制限: 陸軍兵力の10万人への制限、潜水艦・空軍の保有禁止など軍事力の徹底的な削減
こうした厳しい条項は、ドイツ国民に強い不満と屈辱感をもたらし、戦間期の政情不安や後のナチス政権台頭の一因になったと広く指摘されています。
まとめ
第一次世界大戦の戦闘を止めたのは1918年11月11日の休戦協定、そして戦争を正式に終結させたのは1919年6月28日のヴェルサイユ条約です。特定の「誰か」が解決したというよりも、交戦国間の外交的合意によって戦争が終わったと理解するのが正確といえるでしょう。