戦時中に上昇した女性の賃金
第二次世界大戦中、男性が軍隊に召集されたことで、それまで男性が担ってきた仕事を女性が引き継ぐようになり、女性の賃金は大幅に上昇しました。米国労働統計局(BLS)のデータによると、製造業で働く女性の平均週給は、1940年の21.56ドルから1944年には36.18ドルへと約68%増加しています。
しかし、それでも女性の賃金は男性よりかなり低い水準にとどまっていました。1944年時点で、製造業に従事する男性の平均週給は50.83ドルであり、女性の賃金は男性のおよそ7割程度にとどまっていたのです。
業種によって異なる賃金格差
この賃金格差の大きさは、業種や職種によって大きく異なりました。造船や航空機製造といった高賃金の産業で働く女性の中には、男性とほぼ同等の賃金を得られる人もいました。一方で、女性は繊維産業や食品加工など、比較的低賃金の産業に集中して配置される傾向がありました。
さらに、同じ職種内でも格差が存在し、同一の仕事に従事しても、女性が男性より低い賃金しか支払われないケースが一般的でした。
戦後のジェンダー平等への道筋
こうした課題はあったものの、第二次世界大戦中の女性の労働力への参加は、職場におけるジェンダー平等を実現するための重要な一歩となりました。戦後も多くの女性が働き続け、その貢献は戦後の経済成長を支える大きな原動力となったのです。